家族へ 体験談家族 きょうだいが背負うもの——精神疾患の兄弟姉妹を持つということ 4月 11, 2026 「親じゃなくて、きょうだいなんですが」と電話が来たことがあります。 精神疾患の家族というと、親や配偶者のことが話題になりやすいですが、きょうだいもまた、独特の立場にいます。 「自分が頑張らないと」という重さ Pさんのお姉さんは、弟の訪問看護の話が出たとき「私がいれば必要ないですよ」と言いました。 毎週末、電車で片道1時... 坂本なつ
現場の話 体験談統合失調症双極性障害うつ病 回復とはどういうことか——「治る」と「生きる」は違う 4月 11, 2026 「回復」という言葉を、どう定義するか。これは精神科の世界でも、ずっと議論されてきたテーマです。 私なりの答えは、「その人が、その人らしく生きていること」です。 「治る」と「回復」は違う 統合失調症や双極性障害は、「完治」することが難しい疾患です。薬を飲み続けても、症状がゼロになるわけではない場合もある。 でも、「症状が... 坂本なつ
精神疾患を知る 訪問看護統合失調症GAF GAFスコアとは何か——訪問記録によく出てくる数字の意味 4月 11, 2026 訪問記録や診療情報提供書に、「GAF:50」「GAF:30」といった数字が出てくることがあります。 このGAFとは何か、簡単に説明します。 GAFとは GAFは「Global Assessment of Functioning(機能の全体的評定)」の略です。精神症状の重さと日常生活の機能を合わせて、0〜100で評価しま... 坂本なつ
家族へ 訪問看護統合失調症家族 「訪問看護は必要ない」と言われたとき——家族はどうすればいいか 4月 11, 2026 「家族が訪問看護を拒否している」という相談を受けることがあります。 当事者が「必要ない」「来てほしくない」と言う。でも家族としては心配で、何かしたい。 なぜ拒否するのか 「自分は病気じゃない」という病識のなさ 「監視されている」という妄想的な不安 他人が家に来ることへの抵抗感 「また何か変えられる」という警戒心 どれも... 坂本なつ
現場の話 訪問看護体験談統合失調症 利用者さんに教えてもらったこと——看護師のくせに知らなかった 4月 11, 2026 訪問看護を12年やってきて、利用者さんから教わったことがたくさんあります。 「看護師が教える立場」のはずが、逆に教えてもらってばかりだな、と思うことがある。 「薬の副作用、先生に言えないんです」 これを最初に聞いたとき、「なぜ?」と思いました。副作用があるなら言えばいいのに、と。 Mさんが教えてくれました。「先生は忙し... 坂本なつ
訪問看護のこと 訪問看護体験談 精神科訪問看護師になった理由——病院を辞めてよかったと思う 4月 11, 2026 もともとは病院の精神科病棟で働いていました。 7年間いて、やめました。理由はいくつかあったけれど、一番大きかったのは「退院後のことが見えない」ということでした。 退院後、どうなるのか知らなかった 病棟では、入院から退院までを担当します。退院のとき、「頑張ってください」と見送る。でも、その後どうなったかは基本的にわかりま... 坂本なつ
訪問看護のこと 訪問看護GAF 主治医と訪問看護師の関係——私たちはどう連携しているか 4月 11, 2026 「訪問看護師は、先生とどんな関係ですか」と聞かれることがあります。 簡単に言うと、主治医が「方針を決める人」、訪問看護師が「日常の変化を見る人」です。 主治医には「月1回」しか会えない 精神科の通院は、安定している方なら月1回が多いです。診察時間は10〜15分程度のことも。 その15分で、先生がわかることには限界があり... 坂本なつ
精神疾患を知る 訪問看護体験談 アルコール依存症の方を訪問して——「やめればいい」と言えない理由 4月 11, 2026 訪問先でお酒のにおいがすることがあります。 アルコール依存症の方を担当したことが何度かあります。毎回、難しいと感じる疾患のひとつです。 「やめたくてもやめられない」 アルコール依存症は「意志が弱い」「自業自得」と思われることがあります。でも、依存症は脳の病気です。 アルコールを繰り返し摂取することで、脳がアルコールなし... 坂本なつ
現場の話 訪問看護体験談統合失調症GAF 10年ぶりに外に出た——あの日の帰り道のこと 4月 11, 2026 Jさんが最後に外に出たのは、10年以上前のことでした。 統合失調症の症状が強い時期が続いて、外に出ると「見られている」「何かが起きる」という感覚が消えなかった。気づけば10年、ほとんど家から出ていなかった。 訪問を始めて1年が経った頃 週2回の訪問を続けて、薬が安定してきて、会話が増えてきた頃。Jさんが「外、行ってみて... 坂本なつ
家族へ 統合失調症双極性障害家族再入院 入院を勧めるとき——あの決断は正しかったのか、今でも思う 4月 11, 2026 「入院した方がいいと思います」と伝えることが、年に何度かあります。 言いやすい言葉ではありません。本人は嫌がることが多い。家族も「そこまでしなくても」と言うこともある。でも、言わなければいけないときがある。 入院を考えるタイミング 自傷・他害のリスクが高まっているとき 服薬が完全に止まり、症状が急速に悪化しているとき ... 坂本なつ