
「薬をずっと飲み続けないといけないんですか」と聞かれることがある。
正直に答えると、「その人による」としか言えない。でも、この質問の裏にあるものは毎回少し違う。
「一生飲み続けるのが嫌だ」という人もいる。「薬に頼っている自分が情けない」という人もいる。「副作用がしんどい」という人もいる。
Bさんは統合失調症の診断を受けて、10年以上薬を飲んでいた。再発を二度経験していて、今は安定している。「薬が嫌というわけじゃないけど、なんで自分だけって思うことがある」と話していた。
私はその言葉を否定しなかった。「そう思うのは当然だと思います」と言った。
精神科の薬は、飲めば治るものじゃない。症状を抑えて、生活できる状態を維持するためのものだ。風邪薬とは根本的に違う。
Bさんは「飲み続けてる自分を、もう少し認めてあげてもいいかなと最近思う」と言った。
薬を飲み続けることは、毎日自分の状態と向き合うことでもある。それは、思っているより大変なことだと私は思っている。
📝 この記事を書いた訪問看護師が、もう一歩深く書いたnote記事があります
