
ユッカは乾燥に強く、はじめてでも育てやすい観葉植物です。日によく当てて、土が乾いてから水をあげるのが基本です。観葉植物として多く出回っているのはユッカ・エレファンティペスで、「青年の木」とも呼ばれます(NHK出版)。置き場所、季節ごとの水やり、冬越し、植え替えと肥料、ふやし方、葉が黄色くなるときの見方を順に見ていきます。
置き場所は、できるだけ日の当たる所
ユッカは、できるだけ日の当たる場所で育てます。ユッカ・エレファンティペスは日陰でも育ちますが(NHK出版)、もとは強い光の下で育つ植物なので、できるだけ直射日光に当てます(KINCHO園芸)。日当たりの悪い部屋では、ひょろひょろと弱く育ち、病気や虫もつきやすくなります(KINCHO園芸)。
春から秋は、外に出してもかまいません。光をたくさん当てると元気に育ちます(ハイポネックス)。ただ、真夏の強い直射日光に長く当たると、葉が黄色くなって枯れることがあります。7〜8月は、カーテン越しなど、強い直射日光が長く当たらない所に置きます(ハイポネックス)。冬に部屋の中に置くときは、窓ガラス越しの日によく当てます(NHK出版)。エアコンの風が直接当たると枯れることがあるので、風の当たらない所に置きます(ハイポネックス)。
ほかの観葉植物も含めた置き場所の考え方は観葉植物の置き場所と日当たりにまとめています。
出典:NHK出版 みんなの趣味の園芸「ユッカ」、KINCHO園芸(住友化学園芸)「ユッカの育て方」、ハイポネックス「ユッカの育て方」
水やりは土が乾いてから。冬は控えめに
ユッカは根が多肉質で、乾燥に強い植物です。春から秋は、鉢の土が乾いてきたら水をあげます(NHK出版)。ハイポネックスは、土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり、としています。乾いたかどうか分からないときは、割り箸のような棒を土に挿しておき、抜いて乾いていたら水やりのサインです(ハイポネックス)。
冬は、土を乾かし気味にします(NHK出版)。KINCHO園芸は、冬に水を控えめにすると寒さに強くなると書いています。ハイポネックスの目安は、土が乾いてからさらに4日ほど様子を見てからです。冬の終わりから春にかけて、回数を少しずつ増やしていきます(ハイポネックス)。
暖房で葉が乾くと元気がなくなるので、霧吹きで葉に水をかけると葉のツヤが保てます。葉水はハダニよけにもなるので、1年中続けてもよいです(ハイポネックス)。
| 季節 | 水やりの目安 |
|---|---|
| 春〜秋 | 土が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷり |
| 冬 | 乾かし気味に。土が乾いてから4日ほど様子を見る(ハイポネックス) |
| 冬の終わり〜春 | 回数を少しずつ増やす |
水やりの基本は観葉植物の水やりにまとめています。
出典:NHK出版 みんなの趣味の園芸「ユッカ」、KINCHO園芸(住友化学園芸)「ユッカの育て方」、ハイポネックス「ユッカの育て方」
冬越しは霜に当てない。寒さの目安は資料で5度と3度
寒さに耐えられる温度は、ハイポネックスが5度、KINCHO園芸が最低3度と書いています。暖かい地域なら外でも冬を越せます(ハイポネックス・KINCHO園芸)。ただハイポネックスは、日本の寒さにはふつう耐えられないので、冬は室内で育てるようすすめています。
KINCHO園芸によると、ユッカ・エレファンティペスは仲間の中では寒さに弱いものの、観葉植物としてはかなり寒さに強いほうです。最低3度が目安で、暖地なら外でも冬を越せます。冬は水を控え、霜に直接当てないようにします。室内に置くなら、ガラス越しの日によく当てます(NHK出版)。

出典:ハイポネックス「ユッカの育て方」、KINCHO園芸(住友化学園芸)「ユッカの育て方」、NHK出版 みんなの趣味の園芸「ユッカ」
植え替えは春から秋。間かくは2つの見方がある
植え替えの間かくは、会社によって大きく違います。NHK出版は、育つのがあまり早くないので、3〜4年に1回、4月中旬から9月中旬(関東地方以西が基準)に植え替えます。ハイポネックスは、育つのが早いので、1〜2年ほどたったら、真夏を避けた春から秋に植え替えます。KINCHO園芸によると、丈夫なので春から秋ならいつでもできます。どの会社も、植え替えの時期は春から秋の間です。
植え替えでは、NHK出版は鉢の土を1/4ほど落として、ひと回りから二回り大きな鉢に植えます。土は、水はけのよいものを使います。鉢の大きさの選び方は観葉植物の植え替え時期と鉢のサイズにまとめています。
出典:NHK出版 みんなの趣味の園芸「ユッカ」、ハイポネックス「ユッカの育て方」、KINCHO園芸(住友化学園芸)「ユッカの育て方」
肥料は春から秋の育つ時期に
肥料は、春から秋の育つ時期にあげます。量と回数は、使う肥料の種類で変わります。
- NHK出版:ゆっくり効く化成肥料を、2か月に1回。
- ハイポネックス:すぐ効く液体肥料「ハイポネックス原液」なら、1週間〜10日に1回。
- KINCHO園芸:春と秋の暖かい時期に1回ずつ、粒の肥料「マイガーデン植物全般用」を、土1リットルあたり3gの割合で土の表面にばらまく程度。
観葉植物の肥料を与える時期、肥料の種類の選び方、量と回数の目安、与えるのをやめる時は観葉植物の肥料の与え方にまとめています。

出典:NHK出版 みんなの趣味の園芸「ユッカ」、ハイポネックス「ユッカの育て方」、KINCHO園芸(住友化学園芸)「ユッカの育て方」
ふやすなら、さし木
ユッカは、さし木でふやせます。時期は、KINCHO園芸が5〜8月、NHK出版が4月中旬から9月中旬(関東地方以西が基準)です。ハイポネックスの手順でも、枝を切るのは5〜8月の間です。湿度が高く土が湿っているほうが根が出やすいので、梅雨どきがよいと言われています(ハイポネックス)。
- KINCHO園芸:伸びたわき枝を10〜20cmほどに切りそろえ、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶして、さし木用の土か、赤玉土の小粒と日向土を1対1で混ぜた土にさします。3〜5週間ほどで根が出ます。
- ハイポネックス:5〜8月に枝を8cmほど切り、切り口に発根促進剤を塗ってさします。土が乾かないように水をあげ、1か月ほど日陰に置きます。
- NHK出版:のこぎりなどよく切れる道具で茎を切ってさします。茎の長さは、育てたい株の大きさに合わせて決めます。
大きくなりすぎた株は、切り戻しもできます。KINCHO園芸の方法では、5〜8月に、わき枝を3〜5cmほど残して切り、明るい日陰で乾かし気味にすると、1〜2か月で新しい芽が出ます。ハイポネックスは、枝分かれしている所から5cmほど残して、5月下旬から8月上旬に切ります。切った枝は、さし木に使えます。
出典:KINCHO園芸(住友化学園芸)「ユッカの育て方」、ハイポネックス「ユッカの育て方」、NHK出版 みんなの趣味の園芸「ユッカ」
葉が黄色くなる・しおれるとき
ハイポネックスは、葉が黄色くなって枯れる原因として、日当たり・風通し・虫の3つをあげています。
- 真夏の強い直射日光に長く当たると、葉が黄色くなって枯れることがあります。7〜8月は、カーテン越しなど、強い直射日光が長く当たらない所に置きます。
- 水をあげたあと土が長く湿ったままだと、根腐れの原因になります。
- 葉に元気がなくしおれてきたら、葉の裏や芽、根元を見ます。黒い小さな虫がいたら、早めに退治します。
かかりやすい病気は炭そ病で、春から秋に、葉に直径3〜20mmほどの茶色く丸い斑点ができます。虫はカイガラムシがつきます(NHK出版)。ハイポネックスは、ハダニ・ナメクジ・アブラムシもあげています。
出典:ハイポネックス「ユッカの育て方」、NHK出版 みんなの趣味の園芸「ユッカ」
まとめ
- 置き場所は、できるだけ日の当たる所。春から秋は外でもよく、冬は室内の窓ガラス越しの日に当てます。真夏の強い直射日光は避けます。
- 水は土が乾いてから。冬は乾かし気味にします。
- 冬に耐えられる温度は、ハイポネックスが5度、KINCHO園芸が最低3度です。霜には当てません。
- 植え替えは春から秋。間かくは3〜4年に1回(NHK出版)と1〜2年(ハイポネックス)で、見方が分かれます。
- ふやすなら、さし木です。5〜8月が目安です(KINCHO園芸・ハイポネックス)。
